茶道では、お茶碗に始まって様々な道具を使います。
多分にミーハーなもので、「〇〇の釜が良い」とか「〇〇という茶碗が面白い」という話を聞けば、
その週末には展示されてる美術館に行ってしまうくらいには入れ込んでいます。
(もちろん資金と時間の許す限りですが。。。。)
そんなことをしているうちに最近では、見るだけではなく、自分で作ってみたいと思うようになりました。ただ、作ったとしても、披露する場所がないんじゃ面白く無いので、中々踏ん切りがつかず見送っていたのですが、
今年の7月にFabLab Kitakagayaでお茶を振る舞う機会を頂いたので、
「コレ3Dプリンタで出力してみたら面白いんじゃね?」などと日々思っていたモノを思い切って作ってみることにしました。
そんなわけで今回制作をしてみたのは「お茶杓」です。
お茶杓はお茶碗に抹茶を入れる際に使う匙なのですが、
お茶をやっている人でも、茶杓師さんのところへ習いに行って自分で作ったものお茶会等で使うといったことがあります。
なので、敷居は低いものと勝手に独り合点して作るのに挑戦してみることにしました。
(先生にバレたら怒られるかも。。。。とか思いながら)
まずは手持ちのお茶杓の寸法を計測して3Dデータを作ります。
使用したソフトはDesignspark Mechanicalです。
作ったデータはこんな感じ。
作成した3Dデータを持ってFablabKitakagayaで3Dプリントしてきました。
Maker Bot Replicator2は調整中との事だったので、
FabLabのメンバーの方が自作された3Dプリンタを使わせていただくことに。
白地のカッチョイイお茶杓が出来上がる予定だったのですが。。。
密度や温度の設定が適当だったせいか、スッカスカのお茶杓にorz
設定を見直し、フィラメントを取り替えてもらい、再挑戦!
出力中。。。
出力結果はこんな感じ。周りにラフトが付いているのでこれをヤスリを使って除去します。
※ラフト:プラモデルでいうところのランナーみたいなモノ。プリンタのステージから3Dプリントしたモノをはがしやすくするためにつける。
除去した結果はこんな感じです。左側に元に下お茶杓を並べてみました。
粗形状は再現できているので、満足な結果が得られました。
完成したお茶杓は↓のイベントの最終日にお茶席を設ける機会を頂いたので、そこで披露してきました。
https://atnd.org/events/52702