2014年11月28日金曜日

無料CADまとめ 2DCAD編


無料の2DCADの紹介もしときます。


SWを開発してるダッソー・システムズが無料で提供しているCAD
AutoCAD互換を標榜しており、コマンドベースで操作する所に加え、コマンドもAutoCADに酷似してます。
カスタマイズは可能なようですが、プラグイン開発のSDKは購入しないと使えないようです。
またフリーの利用も非商用に限るとかどこかに書いてあった気がするので、機能的にはビミョーですね。

自分は使い勝手がいいのですが、あまり一般受けしていないみたいです。
図枠の自動挿入機能がついていたりして、業務で使えそうです。
Delphiを使ってプラグインが開発できるので、カスタマイズ性も良好です。
がフリー版は1万要素までしか図面に追加出来ないので、曲線を多用している図面だとちょっと不安になりますね。

LibreCAD
一時期、話題になってましたが最近続報を聞かないですね。
使い勝手はなんとも言えない感じです。

jw_Cad
改めて紹介するまでもないぐらい有名

無料3DCADまとめ

今回は無料で使えるCADのレビューをしていきたいと思います。
あくまでかな~り私見・偏見が入ってますので、ご注意おば。
紹介するCADはこちら
  • FreeCAD
  • DesignsparkMechanical
  • OpenSCAD
FreeCAD

無料で使えるとあって名前もFreeCAD オープンソースで開発されており、
年に1~2回ぐらいはメジャーアップデートがあります。通常の3Dモデリングが可能なのは言わずもがな,3Dモデルから2D図面を生成したりする商用の3DCADにはよくある機能が使えます。
また、変わった所では産業用ロボットの動作シミュレーションが可能です。

エクスポートに対応している形式も幅広く、stl,step,obj,igs等です。
また、AutoCADのようにコンソールベースで図面編集も可能です。
コンソールで使う言語がpythonなのでちょっと慣れが必要だと思います。
pythonによるプラグイン開発も可能です。
GUIはQtを用いて開発されているため、自由度の高いGUI設計が可能です。


全体的に欲しい機能は揃っていて使い勝手も既存の3DCADと大きく異なることがないので、
個人的にはプッシュしたいところですが、まだまだアルファ版としての傾向が強く、現状ではアセンブル(別ファイルで作成した部品を組み合わせて一つのモデルを作ること)が出来ません。
開発者サイトには、アセンブル機能の開発を行っている旨が書かれているので、来年以降のアップデートで機能が乗ることを期待するしかなさそうです。 ver0.15でアッセンブルのプラグインが公開されました。Githubにてダウンロード可能です。リンク

(日本語のユーザー名が使用されていると、起動できないバグ?が有りました。ご使用の際にはアルファベットのユーザー名で実行してください。)


DesignsparkMechanical
RSコンポーネンツが提供していることで一時期有名になりました。
Spaceclaimというノンパラメトリックであることを推しているCADがベースです。(と言うか、開発もそこに丸投げっぽいですね)

通常3DCADのモデリングは線や面に幾何的な拘束を加えていって作図します。
使用感は通常のCADと変わりませんが、幾何拘束使ってゴリゴリやるタイプの書き方が出来ないので、SolidWorksとかAutoCADInventorとか使ってた人はちょっと戸惑うと思います。

STLへの吐き出しも可能なのでちょっとした3Dプリンタ用のモデルを作るのには持ってこいです。
アセンブルができると明言してはいますが、1つのファイル内で複数の立体を定義できるだけで、他のファイルの部品を取り込んで組合せとかは出来ません。



OpenSCAD
コードで3Dモデルをプログラムするという珍しい形式のCADです。
幾つかプリミティブな立体が与えられており、それらを論理演算することで所望の形状を得ます。
(いわゆる立体の論理和・差・積)

初期の状態だと、フィレット、チャンファーのコマンドが無いため、
機械設計的にはちょっと不便ですね。

まぁ、無いなら作ればいいだけなんですが、言語がちょっと理解しづらく、なれるのに時間がかかります。(現在まだ、慣れておりません)

番外編

学生だとAutodesk Inventorの最新版がstudent communityで使えます。
何十万もするようなソフトがタダで使えるので学生さんはぜひインストールしてみてください。



Nucleo

Nucleo

新しいマイコンボーを買ったので、そのレポートをば。(買ったのは今年の4月頃の話です。)
新しく買ってしまったのはこの子 Nucleo F401Re

(電車の窓に飾って写真撮影してみた。。。)

最大の特徴はなんといっても、その価格
1890円也
2000円切ってしまってるんです。

これだけ安いと機能が貧弱なんじゃないの~?
とか思ってしまいそうですが
ARMコアはCortex-M4 520MHz動作
IOピンは左右合わせて40本程,
ペリフェラルもADCからPWM,SPI,I2C,CANと一通り揃っています。
ADCの数も多いのでボリュームをたくさんつけて、ミキサーとか作っても面白そうですし、PWMモジュールのパワーにかこつけてサーボモーターたくさん繋いで、ロボット動作も行けそうです。

名古屋に出かけるついでなんばによってデジットさんで買って、電車の中で早速動作テストをしてみました。
mbedのサイトでプログラムを作成して、書き込み。
無事Lチカが出来ました。